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巻物について

巻物は掛け軸より古くから作られておりました、またの呼び名を横巻、巻軸、巻子と言う、 奈良時代の書物のほとんどは巻物となっていたようです。
仏教でも経巻は経典の代表的な仕様です。 絵巻物は巻物の代表的なもので実用性というより豪華な装飾的な仕様となって行き、 世界に誇る美術品として受け繋がれております。

現在巻物の仕立て形式には三通りあります。

  1. 古式仕立て
    表紙と尾紙「奥付」が付けられており天地は切り落としたままです。 本紙裏打ちは薄手の和紙で行いキラを引いてあります。
    これは、装飾と滑りやすさで巻きやすくしてあります。

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古式仕立て
古式仕立て イラスト
  1. 覆輪仕立て
    古代仕立ては天地が切り落としたままなので、長い間には小口が破れたり致します。
    その保護のために、薄い和紙(染紙など)で細くくるむ覆輪加工を施したものです。
  1. 玉池仕立て
    天地に縁廻りをつけ、豪華な仕立てとなります。
    表紙の内側には金砂子を振り天地だけでなく、表紙の続きに玉地を取り、本紙幅で目次に当たる引首を入れ、 本紙との境には隔水綾を入れるなど手の込んだものもあります。

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玉池仕立て
玉池仕立て イラスト

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玉池仕立て イラスト右 玉池仕立て イラスト左

ところが、覆輪仕立てや玉地仕立ては、継いだところが厚くなり、巻き上げても締まりませんので、 一般の物は小口が傷んでしまいますが、切り落としたままで仕立てることが多かったようです。
元々巻物は中国より伝来したものですが、今では日本文化に完全に溶け込み独自の発展を遂げております。
しかし、書籍としての巻物は中ほどの事を読みたいと思っても、全部広げないと見ることが出来ないという不便さから、 時代の経過と供にこれを折り曲げ畳み折帖(折れ本)が工夫創作されてゆき、次第に制作されなくなって行きました。

が、過去帳や免許皆伝、各種流派秘伝等を巻物にすることは、現在も多く依頼されております。
最近では、観音経八巻を依頼されて表装いたしました。
一巻36尺(約11m)ありかなりの荘厳感がありました。お寺様に納経されたようです。

クリックで拡大 観音経八巻

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